さまざまな眠れないタイプ

1 寝付けないタイプ

いわゆる「寝つきが悪い」というものです。一番多い「眠れない」のタイプです。
床についてから30分以内に眠れないようなことが続くなら、少しおかしいと思ってください。
眠ろうと安静な体勢になると、思考しやすい状態になって、不安や気がかりなことが頭に浮かんでくるようになるのです。
その結果考えすぎて眠れなくなってしまいます。
なお寝付けないタイプのことを入眠障害と呼びます。

2 早く起きすぎてしまうタイプ

一般的に早起きは良いとされていますが、早すぎると考えものです。
予定の時間より2時間以上早く目が覚めるようなことが続くなら要注意。
鬱の傾向があったり、深い悩みを抱えてたりすると現れやすいです。
高齢者によく見られるタイプでもあります。
なお早く起きすぎてしまうタイプのことを早朝覚醒と呼びます。

3 夜中に目が覚めてしまうタイプ

物音がしたり、トイレに行きたくなったりして目が覚めてしまうことは誰にでもあると思います。
それでもまた床につけば、たいていの人はすぐに眠りにつけます。
再び眠りにつくのに時間がかかるのなら気をつけましょう。
こちらも不安があったり、うつ症状があると現れやすいタイプです。
なお夜中に目が覚めてしまうタイプのことを中途覚醒と呼びます。

4 眠った感じがしないタイプ

睡眠時間は十分長いのに、ぐっすり眠った感じがしない。
そんな人は要注意です。
眠りが浅い人がなりやすいタイプです。
 睡眠には浅い眠り(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)がありますが、このタイプの人は浅い眠りが長いという見方ができます。
なお眠った感じがしないタイプのことを熟眠障害と呼びます。


眠れない人はどれくらいいる?

日本では5人に1人が「よく眠れない」という悩みを持っているといわれています。
また、睡眠不足から生じる経済損失は日本全国で3兆5000億円という報告があります。経済損失には作業効率低下、欠勤や遅刻、早退、交通事故などがあります。

眠れない最大の原因は?

眠れない最大の原因はストレスといわれています。
睡眠は自律神経でコントロールされています。
ストレスで自律神経が乱れると眠りに悪影響が出るのです。

「眠れない」は病気?

旅先などの不慣れな環境や、試験前日のような緊張する場面の前日、ストレスがたまっているときなど、「眠れない」ことはよくあります。これは病気ではありません。
ところがそうではなく、特別なイベントが無いにも関わらず、週3回以上十分に眠れない状態が1ヶ月以上続き、苦痛を感じていたり、社会生活に支障をきたしているような場合は、病気とみなされることが多いです。医師に相談するとよいでしょう。